紅葉の乗鞍岳
引き続き、乗鞍岳の様子をお知らせします。
で、肝心の紅葉はどうだったかというと、ちょっと早いかな、という感じでした。
先週末の「そろそろ」という情報で来たのですが、暖かい日が続いて、紅葉はあまり進んでいないようです。
ダケカンバは黄色までいかず、黄緑という感じ。
ナナカマドは赤までいかず、橙色という感じでした。
でも、黄緑のダケカンバも、今でしか見れない色で、それなりに美しかったです。
ナナカマドも切り取り方によっては、紅葉らしく写すこともできました。
紅葉の最盛期までは、あと1週間という感じでしたが、ナナカマドの一部にはすでに枯れているものも多数見受けられました。
霜にやられたのでしょうか。
でも、赤く染まっているナナカマドもあり、最盛期はどうなるのか、予測は難しいところです。
道路沿いに山を下っていきます。
マイカー規制されているので、車はほとんど通りません。
安心して、撮影に専念できます。
マイカー規制される数年より前は、紅葉の時期の渋滞はすごかったそうです。
いい場所には、二重三重に車が路駐され、バスも車も進まない状態が続いていたそうです。
でも今日は、周りの人といったら、団体さんで来ている写真サークルっぽい人たちが多い程度。
そういえば、この団体のおじさん、おばさんたち、みんないいカメラ使ってました。
高そうな白い大きいレンズなど使っていて、羨ましい。
そして、お師匠さんらしき人の言葉に忠実にしたがってました。
「ハーフNDフィルター使いなさい。」
雲海を前にお師匠さんがいうと、みんなフィルターを付けていました。
ハーフNDをみんな持っているのにも驚きだし、ハーフNDを使ったら雲海と空を半分ずつ区切るダサイ構図しか取れないような気もします。
それよりは、空に露出を合わせ、後から雲海部分を持ち上げてあげればいいのに・・・。
デジカメを使っている人は簡単に処理できるし、フィルムを使っている人も広いラチチュード(ダイナミックレンジ)を活かして、余裕ある処理ができると思います。
私も後処理のことを考え、いくつか露出を変えて撮影しました。
いい絵が撮れているかどうか、現像後が楽しみです。
いい構図を探しながら、行ったり来たりするうちに、「宝徳霊神」というバス停に着きました。
バスの時間を見るとそろそろ、下りのバスが来る時間。
本当は、「位ヶ原山荘」まで歩こうと思っていたのですが、紅葉はいまいちだし、この辺は去年も歩いているので、バスで下山することにしました。
乗鞍高原まで下ると、11時。
湯けむり館という温泉で汗を流しました。
硫黄の匂いのする白濁した大好きな泉質。
白樺に囲まれた露天風呂から、さっきまでいた乗鞍岳を見ながら、ゆっくりとくつろぎました。
そして、昼食後、乗鞍を後にしたのでした。
剛