PIE2006を終えて
PIE2006の「御苗場」。
無事に終了しました。
この場を借りまして、来訪者の方にお礼申し上げます。
「御苗場」の存在を知ったのは、3/10頃。
出展作品も決めず、とりあえず応募しました。
やはり、PIEの動員人数は魅力。
しかし、応募後の絵作りは大変でした。
まず、セッティング。
周りの出展者の方が若いこと。
しかも、今風の絵ばかり。
ちょっと、場違いだったかなあ、と反省してました。
3/23は都合が付かず、パネルの前に張り付くのは、3/24から。
私の他に、風景写真の方が何名か、いらっしゃって、ちょっと安心。
自分のパネルから離れた所から、観察していましたが、二日目、三日目と日が経つに連れて、見て下さる方へ声をかけられるようになってきました。
初日から、もっとたくさんの方とお話できれば、と思うとちょっと、残念です。
でも、お客さんの後ろ姿を見るだけでも、すごい得るものがありました。
特に分かったのは、自分の作品のポジション。
風景写真が好きというわけでもなく、特定のキーワードで検索して来訪したわけでもない、不特定多数の方がお客さん。
しかも様々なジャンルの作品と一緒に比較して見られる。
こんな機会は滅多にありません。
立ち止まらず、通り過ぎる姿。
ふ〜ん、という感じで、軽く眺める姿。
穴があくように、じ〜っと作品を見て下さる姿。
これらからどう感じたかは、ここには書きませんが、非常に得るものがありました。(もちろん、妻には何を感じたかは話しましたが。)
また、作品を見てくれた方と、お話ができたというのも、貴重な体験でした。
その中で、よく話題に出てきたのが、
・色がきれい
隣の方が、モノクロのかっこいい写真だったから、その比較で色が良く見えたのかも。
でも、自分の武器だと再認識。
・日本で撮ったの?
見てくれた方の記憶と結びつく風景、今度の週末にでも行ってみようかなと思える風景、というコンセプトからすると、あまりいい反応ではない。
現実的でない風景なのかなあ?
・この文章(コンセプト)いいねえ。
と言ってくれる方は、最後まで読んでくれた方。
ほとんどの方は、読まないか、途中までで止めてしまう。
字が小さい。字数が多い。もうちょっと簡潔に。
飯沢耕太郎さんや、テラウチマサトさんのトークショーから聞こえてくるのは、見たことがない驚きの写真、どこかで見たなと思わせない写真、が望まれるとのこと。
ということは、記憶のどこかにある風景を思い出してもらおうという、コンセプトからすると、私の作品は評価されにくいのかな。
でも、このコンセプトを書いて、7年経つけど、いまだに変わらず、同じような写真を撮り続けています。
きっと、これからも変わらないのでしょうね。
一つ、残念だったのは、同じ出展者の方と、あまりお話できなかったこと。
(私が積極的でなかったことが、主因ですが、出展者のプロフィールくらい、前もって知りたかったです・・・。)
・渡辺タカコさん
人物の写真は、撮られる人への渡辺さんの思い(距離感)が感じられるようでした。
私も家族の写真をこんなふうに撮りたいな、と刺激を受けました。
・飯塚達央さん
会場の展示を見たときは、気付きませんでした。
飯塚さんのホームページは、何度も見たことがあるんです。
お話したかった。
・小野池草介さん
最後にちょっとだけ、お話することができました。
お隣でしたので、お客さんとの会話が聞こえてきたのですが、とてもしっかりした考えをお持ちの方です。
何気ないフレーミングですが、ちゃんと計算されているように感じました。
・i-takashiさん
樹氷の写真を展示されてました。
今冬だけで、あれだけの作品を撮ったとのこと。すごい。
私も今年は、霧氷の写真を撮りたかったので、共感しました。
最後に改めて、私の拙い作品を見て下さった方に、お礼申し上げます。
また、こんなすばらしい機会を与えてくれたテラウチマサトさんはじめ、関係者の方に感謝いたします。
今後の写真人生に影響する有意義な3日間を過ごすことができました。
剛
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i-takashi